前回のブログの続きです。
試合に備えて、かなり考えて練習をして追い込んできました。
ここまで万全に対策をして試合に挑めば、勝てるんだと自信になりました。
試合の日、大阪の奥本貴之選手から挑戦状が来ていました。
どっちでもいいから、チャンピオンになったら試合をしましょうという内容でした。
断る理由はないので、2017年7月23日に奥本貴之選手と初防衛戦が決まりました。
初防衛戦
初防衛戦に備えて、みんなで鹿児島へ合宿をしました。
メンバーは内山さん、田口君、久我、京口、谷口という豪華なメンツです。
練習では、中川にスパーリングパートナーになってもらいかなり良い練習ができ、試合日を迎えました。
入場の時、ベルトを控室に忘れたことに気付いて後輩の渡部大介に取って来てもらいました。
ベルトが届くまでゆっくりと入場していましたが、大介がダッシュで取ってきてくれたのですぐ届きました。
心から感謝をしました。
入場すると、奥本選手はかなり気合の入っている表情をしていました。
その表情を見て、試合開始に速攻で思いっきり来るかもしれないと感じて、出だしはいつも以上に慎重に警戒することにしました。
ゴングが鳴り、予想に反して静かな立ち上がりだした。
徐々に距離が近くなり、3Rにバッティングで僕は右まぶたを負傷して流血しました。
それからも距離が近くなると頭が当たり、この試合で合計5か所カットしてしまいました。
それでも何とか戦っていましたが、流血がかなりあったので7Rの途中で試合が止まり負傷判定 3-0で勝利することができました。
何とか初防衛成功でした。
傷は試合でカットマンをやっていただいた飯島先生に、試合後の控室ですぐに縫っていただきました。
防衛2
12月11日に2度目の防衛線が決まりました。
相手は前アジアチャンピオンの川口勝太選手でした。
試合の日、会場に入るとたまたま川口選手がリングでアップしていました。
そのスタイルを見て、右クロスが入る気がしました。
試合が始まり、実際に打つと思いっきり当たり2RTKOで勝利することができました。
たまたま癖を見つけることができたので運が良かったと思いました。
WBOアジアパシフィック王座決定戦
日本のベルトをいやいや返上して、2018年6月14日にワリルト・パレナス選手とWBOアジアパシフィックチャンピオンの座を懸けた試合が決まりました。
この試合は、終始パレナスさんのペースで僕はボコボコにやられていました。
後々聞いた話ですが、ほとんどの人が僕の勝利をあきらめていたようです。
でも、僕は不思議とずっと勝てる気がしていて全く諦めませんでした。
徐々にパレナスさんに疲れが見え始め、僕のパンチも当たるようになり8RKOで逆転勝利してWBOアジアパシフィックチャンピオンになることができました。
これも後々聞いた話なのですが、一方的な展開だったので、レフェリーは8Rが終わったら試合と止める予定だった知り、ホッとしました。
この試合は僕の試合の中で1番盛り上がった試合になりました。
IBF1位決定戦
そろそろ世界戦をやりたいと思うようになりました。
この時の世界ランキングはIBFという団体で3位でした。
1位の2位は不在でチャンピオンはフィリピンのジャルウィン・アンカハス選手でした。
ジムの会長、トレーナー、マネージャー、プロモーターみんなの協力で11月10日にIBF4位のビクトル・エマニュエル・オリボ選手とIBF1位決定戦が決まりました。
1位になると世界戦ができる権利をもらえるので、世界挑戦者決定戦という意味合いを持つ試合でもあります。
オリボ選手はメキシコのボクサーで、気持ちの強い選手です。
映像はあまりなかったのですが、打たれ強くスタミナがある印象でした。
どんな試合展開になっても対応できるよう、万全の練習しました。
世界レベルの試合に、周りから結構心配している声を聞きました。
僕は自分を信じていたので、”見てろよ”と思っていました。
試合内容は、1R目は相手のタイミングや距離感を図って静かな立ち上がりでした。
2R目にはタイミングが何となく掴めてきました。
中間距離で駆け引きをしている時、パッとオレンジっぽい光を感じてストレートを出すと、それが当たりダウン。
立ち上がってきたところにパンチをまとめて
結果、2RKOで勝利
これまでで1番のどや顔を披露し、念願の世界への切符を手に入れたのでした。
この時の戦績は38戦31勝22KO7敗
続く、、、
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